演奏の準備


実際に演奏を始めるための準備の仕方について説明します。



弓の張り方

弓のスクリューを時計回りに回して弓を張ります。


弓の項でも色々と説明していますが、張りすぎないよう、張らなさすぎないよう気をつけてください。


張り具合は
張った弓の真ん中辺りを弦に乗せ、



軽く圧力をかけてみて、弓の毛と棹がくっつかないくらいにしてください。

 
張らなさすぎて毛と棹がくっつくとジャリジャリと雑音がしてしまいますし、張りすぎてパツパツになると弓の反りが利用出来ず弾きづらくなってしまいます。
 
 
特に中高生は張りすぎてしまっているのを見かける事が多いです。
弓が真っ直ぐになるほどぎゅうぎゅうに張ってしまっていて、大抵はもはや手遅れな状態。弓ではなくただの棒に変わり果ててしまっています。
張りすぎないように気をつけてください!
 
 

松ヤニの塗り方

 



松ヤニについての説明諸々はこちら。

ここでは塗り方を説明します。

コレばっかりは文章と写真だけだと理解し辛いので、実際に塗っている動画をご覧ください。



片手にしっかり松ヤニを持ち、もう一方の手で弓の毛を松ヤニにしっかり押し当て、そのまま2〜3回弓を滑らせてください。


★弓を固定して松ヤニをゴシゴシ擦りつける様に塗っていく子がいますが、コントラバスはコレだと松ヤニが均等に塗れません。
ヴァイオリンの松ヤニとかなら良いのですが、コントラバスの松ヤニはネバネバです。基本的には全面的に、1発で均等に塗る様にした方が良いです。
足りない部分に足すためにそこだけちょこっと塗るならば可です。


★撫でるだけくらいの力加減だとこれまたキチンと塗れません。しっかり松ヤニに弓の毛を当てて一気に引き抜いてください。


★2〜3回と言っていますが、その時の温度や毛の状態で回数を加減してください。
傾向としては暑ければ少なめ、寒ければ多めです。
松ヤニを塗る前に一度弾いて、今どれくらい松ヤニがついているかを確認してから塗ると良いでしょう。


★弾いていると松ヤニは落ちて来ます。
一日中弾いていたりすると何度か塗り直す事になると思います。これもその時に応じて加減してください。


★講習会なんかでチェックをしていてよく見る傾向としては、ちゃんと松ヤニを塗れていない子がすごく多いです。
僕らも松ヤニの量は人それぞれ好みがありますが、大きな良い音を出すためには適切な量の松ヤニは不可欠です。
しっかり塗る様にしてください。
 

ここまでできれば次はチューニングです!