まず何よりも大事な事は!
ベースアンプを使ってください!!!
吹奏楽部ではかなりの高確率でギターアンプやキーボードのアンプを間違えて購入し、気付かずそのまま使っているのに遭遇します。
「コレ…ベースアンプじゃないぜ…」
と指摘すると100パーセントの確率で
「ええぇ!?ベースアンプだと思ってました!」と言う答えが返ってきます。
冗談みたいな話ですが、本当に多いです。
ギターアンプやベースアンプが何故別々に売っているのか、それはその楽器の音を出すためにそれぞれ最適なアンプが必要だからです。
他の楽器のためのアンプではきっちりベースらしい音で合奏を支えることはできませんし、大きな音を出そうとすれば最悪壊れます。
それくらい低音のエネルギー量は物理的に凄いんです。
ベースアンプは当然そのエネルギー量に耐えられるように設計されています。
あなたの使っているアンプは本当にベースアンプですか?
アンプのどこかにメーカーと機種名と型番が書いてあると思いますので、1度それを検索して確認してみてください。
さて確実にベースアンプだったとして先に進めます。
ベースアンプにも沢山の機種があり、全てを網羅することは不可能なので、僕が教えている学校にあるアンプを例に説明していきたいと思います。
一番最初の写真のアンプなのですが、Fender社のRumble100という機種です。ちょっと古いやつです。
あなたが使っているアンプと機種が違っても、スイッチなどの名前が同じなら機能は一緒です。ひと通り読んで参考にしてください。
アンプには多くのスイッチやツマミがありますが、理解して使うのと何もわからず適当に使うのとでは雲泥の差なので、頑張って理解してください。
機能ごとに緑の枠で囲い、番号を振りました。
番号順に説明していきます。
1.
Powerと書かれたスイッチがあります。電源のことです。これをオンにしないと音は出ません。
スイッチをオンオフする時は必ずアンプのボリュームをゼロにする癖をつけてください。
ボリュームが上がったまま電源をオンオフするとボン!と音がしますが、アンプに良くないです。
電源がオンになっている時は横の赤ランプが点灯します。
2.
ground lift、line out、line volumeと書かれています。この3つまとめて、アンプから音響さんの機材やレコーディングの機材など、外部へ音を送るための装置です。
吹奏楽部ではまず使う事はないと思って良いです。
なので無視して良いです。
3.
head phonesと書かれた穴があります。
ヘッドホンを付けて周りに音を出さずに練習したい時にここに刺して使います。
大抵はヘッドホンを刺すと自動で外に音は出なくなります。
4.
effects loopと書かれた枠の中に穴が2つあります。
エレキギターやエレキベースなど電気を使う楽器には、エフェクターと呼ばれる音を変化させるためのこんな感じの↓
カッコイイ機械があります。
ここにエフェクターを接続する時はsendと書かれた穴からエフェクターへ繋ぎ、エフェクターからreturnと書かれた穴へとまた繋ぎます。
エフェクターを持っていなければ使うことはありません。カッコイイ光るチューナーとかもありますよ!
エフェクターを繋ぐにしても、ベースからアンプに繋ぐ途中にエフェクターを挟むやり方を採る事も多いので、そんなに使うことのない場所かもしれません。
5.
EQと書かれた枠に四つツマミが付いています。
ここはイコライザーと言う機能を作動させるゾーンです。
かなり有用なのですが、イコライザーに関しては説明しなければならない事が多すぎてとんでもなく長くなりますので、
コチラで説明します。
ですが、ひとまず置いておいてこのままこのページを下まで読みきってからEQのページを読むことをオススメします。
6.
volumeと書かれたツマミがあります。
これはアンプの音量をコントロールするツマミです。
電源を入れたり切ったりする時は必ずゼロに!
7.
ボタンが2つ並んでいます。
mid scoopと書かれたボタンはmid(中音域)をscoop(掘るとかすくう、スコップですね。ここでは日本語にするなら削る的な意味だと思われます)するので、結果的に低音域と高音域を強調したいわゆるドンシャリと呼ばれる音になります。
細かい説明はEQの頁を見てください。
要は音色がガシッと攻撃力を増した感じに変わります。
次にpassive/active selectと書かれたボタンがあります。
これがかなり重要です!
まずはあなたのベースを隅から隅まで観察してください(主に裏っ側)。どこかに開く蓋が付いていませんか?付いていた場合中に電池が入っていませんか?
電池が入っていた場合、あなたのベースはアクティブと呼ばれる種類のベースです。
いや、どこにもそんなもんはない!と言う場合、あなたのベースはパッシブと呼ばれる種類のベースです。
大半はパッシブだと思います。
エレキベースはピックアップで拾い、送られた電気信号をアンプで増幅してスピーカーから鳴らすと言う仕組みで音が出るのですが、アクティブのベースは電気信号をアンプに送る前にエレキベースの中で一旦増幅する方式を採っています。
そのために電池などの電源が必要になります。
アクティブのベースとパッシブのベースではアンプに送り出すエネルギーの量が違うため、アンプ側でもそれに応じた受け方が必要になります。
それを切り替えるためのスイッチです。
ベースがパッシブの場合はスイッチをパッシブに、ベースがアクティブの場合はスイッチをアクティブにしてください。
これを間違えると出る音が小さすぎたり、逆に大きすぎたりします。
このアンプはスイッチで切り替えをしますが、機種によってはベースを刺す穴が2つあって、パッシブはこちら、アクティブはこちらと分かれていることも多いです。
使っているベースに適した方を使ってください。
8.
inputと書かれた穴があります。
ここにベースを接続してください。