弦も消耗品です。

交換は必ずしないといけませんが、これもまた奏者の好みや弾く頻度、管理の仕方によって交換時期は多少違います。

ですが、プロのコントラバス奏者の方々は大体1年程度を目安に交換されている方が多いようです。
僕が吹奏楽部に指導に行く時は、せめて2年に1度くらいのペースで張り替えをしてくださいとお伝えしています。


弦は常に引っ張られて日々伸びていきます。
特に張り替えてすぐはかなりのペースで伸びます。

引っ張られて伸びてを続け古くなった結果、弦はどんどん最初の柔軟性を失い硬くなり、音が出し辛くなったりチューニングが合わなくなったりしてしまいます。

上の写真右側が2年張ってあった弦。左側が新品の弦です。



古い方は縦に持っても曲がらないくらい硬く変化してしまっています。
弦は硬くなればなるほど振動し辛くなってしまいます。
分かりやすく言えば、弾き辛くなります。

そして、皆さんのよく目にするであろう金属弦は中心に数本の芯となる金属やナイロン等があり、その周りに板状の細い金属がグルグルと巻き付けられています。
 
長い間張り替えてもらえないと、この巻き付けられた板状の金属がほぐれてきてしまいます。

この写真のように駒の上が少し隙間が見えるくらいならギリギリセーフですが(これ以上露骨に隙間が空いていたらダメです)



こちらの写真のように、芯が見えて巻き付けられた板状の金属が浮いてしまっていたら完全にアウトだと思ってください。

 

振動で浮いた部分で雑音がしますし、押さえる部分がほぐれてしまっている場合、指を切ってしまう可能性があります。切るまでいかなくても擦れて痛いですしね。

こんな状態になってしまう前に、
定期的に弦を交換しましょう。