椅子の座面に楽器のくびれ部分を掛ける様にして置きます。
注意!
必ずG線側が下になるようにして置いて下さい!
何故なら魂柱がG線側に立っており、逆にして置いた場合、魂柱から下に向かってボディのカーブが膨らんで幅が広がるため、魂柱が緩く入っていた場合に落ちたりズレてしまうからだと言うご意見が多いですね。
床に置く場合も同様ですが、側面を下にして置く時は必ずG線側が下になるようにして置いて下さい!世界標準です。
お次は椅子に置く時に気を付けて欲しい事。
写真の黄色線で囲んだ部分をご覧ください。
椅子の端っこにかろうじて楽器の角が引っかかっている状態です。
これだと人がチョットぶつかってしまったりしただけでも楽器が転がり落ちる危険があります。
無用なトラブルを防止するために、きちんと楽器のくびれ部分の1番奥まで椅子を入れて、安定した状態で置いてあげてください。
フカフカした椅子や、座面がオシャレにカーブした椅子なんかも不安定感満載で危険です。避けましょう。
床に置く場合です。
椅子に置く時と同じようにG線側を下にして置いて下さい。
そして写真のように可能であれば駒を壁に向けて壁際ギリギリに置いて下さい。
これはもし楽器が転がってしまった場合に少しでもダメージを軽減させるためです。
裏板側に転がった場合はまだマシなのですが、駒のある表板側に転がった場合はかなりの高確率でどこかがやられます。僕はやられました。
上の写真のように置く事によって、万が一表板側に倒れても壁で止まり、ダメージを少なくすることができます。
そしてそこら辺を歩く人達に駒周辺を蹴っ飛ばされたりすることも防げます(重要)。
注意!
楽器を床に置いてその場をしばらく離れる場合、エンドピンを引っ込めて下さい。人が罠にかかります。
普段人間は物にぶつからないように避けて歩きますが、コントラバスが置いてある場合はでっかいコントラバスに意識が行き、楽器本体は避けたがエンドピンが視界に入らずつまずく、刺さるなどの事態が引き起こされます。
特にエンドピン先端のゴムを外して針が出ている場合が危険です。
楽器が転がるだけならまだしも、針はかなり鋭利な凶器です。
みんながウロウロしている場所の膝下辺りの高さに横向きにでっかいキリとかナイフが設置されてるようなもんだと思って下さい。危ないですよね?
ましてや女子中高生なんかはほとんど制服スカートで生足で歩いてるでしょうから防御力は皆無です。引っ掛かると怪我します(引っ掛かった子がいたんです。血まみれになりました)。
私服で長いスカートとかも引っ掛かりやすいです。
そんな訳で床に置く時は
人通りの少ない壁際に
表板側を壁に向け
G線側を下にして
エンドピンをしまって
置いて下さい。
オススメの置き方です。
1番低い音の弦(4弦ならE線)と指板の間に弓元を上にして挟みます。
何故オススメかと言うと、このまま楽器ごと運べるからです。
吹奏楽部だと色んな学校が集まって順番にステージに上がったり、コンクールの時など楽器を出して持って移動して本番!みたいなことが多々あると思います。そういった時に挟んだまま移動できるのでとても便利です。
置き方その2
弓元を下にして駒に引っ掛け、弓先はボディとネックの接合部に載せます。
先ほどのものと半々くらいで休憩の時なんかによく見る置き方ではありますが、弓を置いてることを忘れてそのまま楽器を起こすと当然弓が滑り落ちて地面へダイブします。
この置き方をするときは楽器を起こす前に弓を持つくせをつけましょう。
1枚目はF字孔に弓を突っ込んでいて、2枚目は駒の足の間からテールピースに弓を突っ込んでいます。
ちょいちょい目にする事がありますが、メリットは見つからず、デメリットしかないので今すぐにやめて下さい。弓やらなんやら壊れます。
写真を撮るためにそーっとやってみたんですが、恐怖に震えました。
どうしてこういった置き方をしなければならないか。
それは
楽器が壊れる可能性を少しでも減らすためです。
正しく置いて事故を防ぎましょう。