弦高

弦の高さのことをそのまま弦高(げんこう)と呼びます。


弦高は左手の押さえやすさや、音にも直結する大事な要素です。
弦高を測る事はすぐにできますので、自分の使っている楽器の弦高がどれくらいなのか、まずは測ってみましょう。

弦高の測り方

必要なものは端っこがゼロの定規です。

木工室的なところに行けばありますかね。
最近は100均とかでも売ってます。


このように、指板の切れ目のところで測ります。

指板に対して垂直に定規を入れます。


指板から弦の下の部分までの長さを測ります。

この写真だと7mmでした。
同じように全ての弦を測ってみてください。
さて自分の楽器の弦高はどれくらいでしたか?

オーケストラチューニング、吹奏楽やオーケストラに使う楽器と言う条件であれば、標準的な弦高は
 
G線  7〜8mm
D線  8〜9mm
A線  9〜10mm
E線  10〜11mm
 
くらいだそうです。
奏者の好みで多少は上下するようですが、
1mm弦高が変わると、とんでもなく感触が変わります。
 
 
季節で(主に湿度の変化のせいで)弦高は多少上下はしますが、上記の数値から大きく外れている場合はすぐに楽器屋さんに駆け込んでください。

と言うのも、弦高がおかしな事になっている場合は、駒の高さだけではなく、弦を上で支えている上駒や魂柱、はたまた指板の歪み等が原因であることも考えられますので、素人では対処どころか原因の特定すら困難極まりないからです。

弦高が高すぎる場合は、左手で弦を押さえることがキツくなります。無理して変なフォームで押さえると腱鞘炎になってしまったりします。

弦高が低すぎる場合は、指板に弦がバチバチ当たってしまい、良い音どころかノイズしか出ません。

高すぎても低すぎても駄目です。
適正な弦高を維持しましょう。