演奏を終えたら



1日頑張った後は、大事な相棒をしっかりお手入れしてしまってあげましょう。

手順を説明します。



布を2枚用意してください。
松ヤニ用と手汗用の2枚必要です。
楽器用の売ってるヤツとかでなくて、古いタオルとか100均の布巾で十分です。



★弓を緩めます。
弓を張った時と逆にスクリューを回して、弓を緩めます。
こちらでも説明しましたが、弓のために毎回確実に緩めてください。
僕らは休憩中ですら速攻で緩めます。



★弓を拭きます。
松ヤニ用の布で棹の部分についた松ヤニを拭いてください。
手汗用の布でフロッシュ周辺の手が触れる部分を拭いてください。
手汗多めの人は特にしっかり拭きましょう。手汗でニスが落ちたり木が腐ったりします。
某先輩は弓が腐って穴が空きました。

注意!
こちらでも説明しましたが、弓の毛を拭かないで下さい。



★楽器を拭きます。
まずは松ヤニ用の布で松ヤニを落とします。

●弦の弓が擦る部分
●表板の下半分
●駒の上
●テールピースの上
●楽器のくびれ部分
辺りに松ヤニが積もりやすいです。

積もった松ヤニは毎日取らないと、そのまま固まって地層になってしまいます。

そして手汗用の布で手が触れる部分を拭きます。

●弦
●ネック
●ボディの持ったり手を置いたりする場所
辺りはキッチリ拭きましょう。

不思議な事にちゃんと掃除してあげると楽器の鳴りは良くなります。
余計なものがなくなって、振動の妨げがなくなるからかなとは思っていますが。



★ケースにしまいます。
弓と楽器をそれぞれケースにしまいましょう。
乾燥するシーズンはダンピットを装着します。

弾き終わった後に毎日弦を緩める人がいますが、緩める必要はありません。むしろやめてください。
楽器のバランスが崩れたり、魂柱や駒がズレてしまう原因になります。

けっこうな長期間(年単位で)触らない場合などは半音くらいは緩めても構いません。
これにてお片付け終了です!