エンドピン2




前項で説明した様に、プロの人達が使うコントラバスのエンドピンの先端は針状になっており、基本的には木の舞台に突き刺して演奏します。

と言うよりは、むしろ中高吹奏楽部で使う様な楽器だけが
↑こんな風にゴムを付けて弾く事を前提にした形状をしています。


このエンドピンですが、ゴムはスグに穴が空くからしょっちゅう交換しなくてはいけないし、楽器を支えたり振動を伝える役割も弱々です。
ちょっといい部品に交換するだけで音はだいぶ変わります。

是非とも顧問の先生におねだりして交換して貰ってください!

そう、エンドピンは交換できるんですよ!
なのでその辺のコトを少しだけ説明しましょう。



エンドピンソケット




エンドピンを留めている部品のことをエンドピンソケットと言います。

このソケットも楽器本体に空いた穴にブスッと刺さっているだけですので、あとから交換などが出来ます。

ただし、交換の際には一旦楽器についた弦やら駒やら全ての部品を外し、穴とソケットのサイズや形を削り合わせ、装着した後に全てを整える職人芸が必要ですので、必ず工房に持ち込んでお願いする必要があります。


↑楽器から外すとこんな形状をしています。


写真左から順に
●ULSA
●見附工業
●Klaus Bender


と言うメーカーのモノです。
ULSAが一番良く見るポピュラーな形状のもので、皆さんのよく知っているものの様に、横に飛び出たネジでエンドピンを留める方式です。


対して見附工業とKlaus Benderはエンドピンの周囲全面から留める方式です。
 
どれも良いですが、吹奏楽部で使う分にはULSAもしくはそれに近い形のもので十分だと思います。1番メジャーなので万が一の修理も容易ですし。



エンドピン




エンドピンには色んな種類があります!
ハマるとかなりマニアックな世界に行ってしまいます。
エンドピンは素材、長さ、太さなどでかなり音が変わります。



素材
素材はステンレス、真鍮、チタン、カーボン、タングステンなどや、それらを組み合わせたものなど色々種類があります。
学校の楽器に付ける場合、とりあえずはステンレスがオススメです。
最も普通と言うか基本なので。
 


太さ
最も一般的な太さは10mmです。
他にも8mmや16mmなんかがあります。
中高吹奏楽部の楽器ででよく見るエンドピンは大体細いので、8mmとかそれ以下だと思います。
オススメは1番汎用性の高い10mmです。


エンドピンの太さが変わるとソケットも変わるので注意して下さい。
逆に言えばソケットに合った太さのエンドピンしか使うことはできません!


なので、もし吹奏楽部でよく見るエンドピンを替えようと思ったら十中八九ソケットごと交換だと思います。