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第三回コントラバスコンテスト


2023年3月28日に第三回コントラバス・ソロコンテストが開催されました!

なんぞそれ?という方はコチラ

コントラバス・ソロコンテストホームページへ


まずは主宰の鷲見さん、審査員の先生方、出演者の皆様、保護者の皆様、スタッフの皆様、コントラバス職人の皆様、関わった全ての方々、大変お疲れ様でございました!

審査員の寺田さんの懇親会でのお言葉を拝借するならば
「コントラバス愛」に満ち溢れた1日となりました。

私は今回もスタッフとして動物園の虎の如くウロウロしておりましたので、感想をつらつらと書き散らしていきたいと思います。





まずは出演者の皆様ですよ。
…みんな上手すぎじゃね?(震え声)

私は出演者の皆様の誘導をしておりましたもので、ホール内でちゃんと腰を据えて聴くなんて暇はもちろんなく、担当した出演者の演奏を袖で声を殺して拳を噛みしめ耳をそば立て聴くくらいが関の山ですが。


…みんな上手すぎじゃね?(2回目)


自分が中高生だった頃と比べちゃうと、技術的なものは段違いです。
当時と比べると得られる情報量の違いがすごいってのも原因にあるかとは思いますが。

それでもそれぞれに光る所は当然違います。
そして得られる情報量が増え、技術が上がればその光は更に増す訳です。
演奏技術なんてもんはその為にある。

本番後に移動しながら出演者に感想を聞いて、私の感想を伝えたりもします。
私の感想を聞いて「お世辞でも嬉しいです!」なんて言ってくれた人もいましたが

こっちだって一応プロフェッショナルなんだから、マジで良いと思ってないとこお世辞で褒めないからね?



この日に向けて頑張ってきた皆様の音楽を感じられて、私ももっと頑張らねばなあ、と思いを新たにしました。

皆さま大変素晴らしかった!








そして私は今回どうしても言っておきたい事がある。

このコントラバスコンテストには、伴奏者を連れてこられない場合に、主宰側で用意した伴奏者にお願い出来るシステムがありまして。
で、この公式伴奏者はお二人でそれを分担されていたのですが


直前練習で初めて演奏者と会って
「初めまして!」から始まって
中高生の緊張を解しつつ演奏箇所の確認して
合わせやって
移動して本番


の流れを拝見して思った。


凄いんですけど。

この短時間(初めまして!から本番終了までで多分15分くらい)で相手の先を読んで寄り添って、音楽を引き出し更に上に引っ張り上げるあらゆる技が凄すぎる。

私は今回、前回と違って出演者に付きっきりで誘導していたので、初めてその全貌を拝見し、かつ舞台袖でうっすら聴けたからこその衝撃。

この素晴らしきピアニストのお二人と共演できた事も、きっと大きな経験のひとつとなるでしょう。
お二人に感謝。
私も大変勉強になりました(こっそり)。







そして私の個人的大ニュース

コントラバスヒーローショーに出してもらった!


コントラバスヒーローとはなんぞ?という方はこちら

コントラバスヒーロー公式YouTube


巷で話題騒然のコントラバスヒーロー!
今回のゲスト。

ヒーローショーに出してもらえるとなった時には
路傍の石Bの役か
もしくは暮れなずむ町の街路樹Aとか
はたまた以前交友のあったコントラバス弾きだったが闇堕ちしてソリスト伯爵配下フォロワーとなりヒーローとまさかの再会を果たすもマスクの下で涙を堪えたヒーローに一撃で蹴散らされるがしかしながらそのストーリーは決して語られることはなくまた誰に知られる事もなくマスクの下のヒーローの隠された涙に気づくものもいないしかしお前のことはオレの記憶の中だけに美しきあの記憶と共にしまっておくぜさらばだ的な雑魚その1の役かなと思っておりましたが



コントラバスアンサンブルでヒーロー救っちゃったぜ!

めちゃくちゃ楽しかった!
ヒーローチームの皆様、一緒に弾いてくれたコントラバス軍団の皆様に万雷の拍手と感謝を!
…若者達の中に浮き足立ったオジサン1人紛れ込んでしまい申し訳ありませんでした…
でも楽しかったんだ…

これも伝えておこう!
直近で見るコントラバスヒーローは!
画面で見て思ってたより光ってた!
あとやっぱり身体能力バグってるよヒーロー。
なんであんな動きしてすぐ楽器弾けるんだ!?
私なら一撃粉砕骨折確定。
第二話期待して待ってます!!





今回は職人さんの卵たちも来ていて大先輩にお話を伺っていたり、
やっぱり熟練のステマネ様のコントロール力は最強だってのを再確認したり、
審査員の先生方も私がふざけて激絡みする隙もないほど全力で皆さんの演奏に向かい合い続けていたり。

一緒に走り回ったスタッフの皆様も含め、今回もコントラバスコンテストを構成する全ての人たちは本当に素晴らしい方々ばかり(私以外)で安定の和やかな空気のまま全て滞りなく幕を下ろしました。

改めまして関わった全ての皆々様に心よりの感謝を申し上げます。









さてさてそんな訳で最後にちょいと真面目なお話を


私は「経験」がその人を形成するための大きな要素であると思っています。
食べた物が消化吸収されて身体を作り上げるように。
得た経験が昇華吸収されてその人の精神や心を作る。


例えば今回
「上手くいった」と思っている人も、
「もっとできたはず」と思っている人も、
コンテストに応募したけど惜しくも全国大会に出られなかった人も、

ここに向かって努力した時間とその経験は、間違いなくあなたを成長させてくれることでしょう。


自分を作る「食べ物」と「経験」には大きく違う部分があって。

食べ物は栄養素によって何の材料になるか決まっていますが、
経験は受け止め方によってどう成長するかを自分で決められる。


その経験をどう受け止めて、どう成長するのかはあなた次第。
その経験と受け止め方があなたを作り上げる一部となる。


あなたはどんな人になりたいですか?
あなたはこのコントラバスコンテストに挑戦した事でどう行動し、どんな人と出会い、どういう経験をし、どう感じましたか?
その経験をどう受け止めたらあなたの目指すものに近づけそうですか?


今回の経験を経て既に成長した自覚がある人もいるかもしれないし、今はその自覚がなくても、数年後とかに
「あの時の経験で実は成長できてたのかもしれない」
とふと思う人もいるかもしれません。
それも人それぞれ。
それで良いと思います。




そしてソロでコンテストに挑むという、他の何かでは絶対に得られない経験を得る機会は、多くの場合ではほんの一握り、極一部の人達だけが手にする事ができる。

しかしこのコントラバス・ソロコンテストは違う。
中学校、高校でコントラバスという楽器を手にした全ての人に、貴重な経験を得るチャンスが与えられる。
挑むかどうかはもちろんその人次第。


挑戦したその先で待つものは、日本中から同じ想いを抱えて集まった仲間たちと、同じ楽器と音楽を愛する後輩たちに最高の経験と成長をさせてやろうと躍起になってる先輩達。

それぞれみんな全然違う人達だけれど、
音楽とコントラバスが好きだ!
という心と、
それを応援したい!
という心で創り上げられたあの空間。



そんなこのコンテストが私は大好きです。
今回も、挑戦した全ての人にとっていつの日か良い経験になっていたらいいなあ。


私自身もお手伝いする事で、大変貴重な経験をさせていただいています。
今回は全国大会次の日に両腕がとんでもない筋肉痛になり
「あれ…?なんでだ…?」
と考え抜いた結果

一日中楽器運んでたからだ!

という結論に達しました。
まさかの物理的に筋肉が成長した。
最弱のこの両腕。

次回までにこっちももっと成長してすんげーサポートぶっかましてやんよ!




そしてそして
前回も似たようなことは書きましたが
これだけはやっぱりどうしても言っておきたい



そんな稀有な場であるコントラバスコンテストを
身を削って創り上げ続けている
鷲見さんに!
盛大な拍手と感謝を!!



長々とお付き合い下さり誠にありがとうございました。

それではまた!